みなとみらい.TOKYO

雑記中の雑記ブログ

拝啓、対バン見ないバンドマンへTweetしたバンドマンへ。

Twitterのタイムラインで、こんなツイートが流れてきた。

対バンを見ないバンドマンへ送る熱い動画。

僕も興味があるバンドか、自分たちの企画イベントで出てもらっているバンド、もしくはブッキング当日にキセキ的に演奏前に仲良くなったりその場のノリが合わない限り、興味が無ければ見ることは無い。

正直、僕にはどうでもいいことだし、ツイートされた動画だけ見ると、おしつけがましくて、面倒で、アホくさいツイート内容だと思っていたんだけど、なんか気になって繰り返しツイートに貼り付けられている動画を何度も見ていると、色々引っかかる部分や、このツイートへの安易な批判がかなり多かったこと。そういうわざわざ火の元に火をつけるように乗っかっちゃっている奴らも結構アホくさいと思ったので、僕もバンドマンとしてアホくさい火種になって、少し分析して自分なりに考えてみたいと思う。

イベント主催者側を立てるためのMCだったのではないか。

下北沢MOSAiCには、どんなイベントでもその日を盛り上げるための顔合わせがある。

全くの見当違いだったら申し訳ないんだけど。

あのツイートした日より前のモザイクの日程を遡るとおそらく4/14に開催されたイベントに出ているのがkisekiの1番最近の出演なので、この日かなと思う。

下北沢モザイクの場合、通常のブッキングライブでも店長の森本さんの意向により必ずオープン前に顔合わせがある。

その顔合わせの時には、森本さんから「なるべくフロアに降りて一緒に盛り上げましょう」というような言葉を伝えてくれていると思う。

kisekiと言うバンドの他のライブ動画などを見てみると、熱いMCをしてお客さんを感動の渦に巻き込んでから演奏するスタイルなバンドのようなので、そのイベント主催側の「みんなで盛り上げよう」という想いをkisekiのボーカルさんが純粋に受け止めた上での、今回のイベントに合わせたMCだったのかもしれない。

当日のイベントで対バンを見ないバンドがいたのか、または、当日がすごく良いイベントだったがために、今まで対バンを見ないようなイベントの鬱憤がMCとなって出てしまったのかは分からないけど、怒りに満ち溢れてはいるようだ。

そのMCを放った時、お客さん0人説。

通常であれば、バンドマンはステージに立つバンドマンに向けて音楽を届けるんじゃなくて、お金を払ってくれたお客さんに向けて、音楽を届けたり、MCで何かを発信したりするもの。あくまでも通常であれば。

でもこの時、なぜ対バンを見ないバンドマンや携帯をいじっているバンドマンに向けて、あのようなツイートをしたのか。

その場にいないから何とも言えないけど、届けるべきお客さんが0人だったんじゃないか。

発信する先のフロアにお客さんが一人もいなかったら、誰に熱い思いを伝えて、そのフロアを熱い想いでいっぱいにすればいいか。
そりゃもう、フロアにいてくれている対バン相手に何かしら想いを伝えて自分たちの想いを残すしかない。

じゃなければ、わざわざお金を払って見に来てくれるお客さんがいる中で、対バンを見ないバンドマンに向けた内容のようなお客さんが見ていてもチンプンカンプンなことは言わないだろう。

音楽だけでは伝えきれない熱い思いがあるバンドは大変だと思う。

ステージに穴あけるくらいの勢いでガツガツ蹴りながらMCするくらいなので、相当な怒りと意地があったことは確かだ。

 

バンドマンは意外と真面目。

バンドマンって結構適当な奴が多いという印象があると思うけど、こんな礼儀に関してのことをがつがつと言えちゃうまじめな人間がまだまだいる。

対人間を意識して、街中でもきちんと挨拶できる人ってこの時代なかなか珍しくなってしまったから、平成生まれのくせに昭和の名残がたくさんある人はこの先苦労するかもしれないけど、僕はそうやって踏ん張っている奴は嫌いじゃない。

言っていることが間違えているとか間違えていないとはそんなこと置いといて、賛成派の人がどれだけこのツイートを見て、共感をして繋がることができたかが彼らにとっての前向きな問題なんじゃないかと思う。反対派なんてそのバンドからしたらどうでもいいことで、この炎上で賛成派の人たちにきちんとその思いが届いているなら良いんじゃないかなと思う。

関わりたくない人は何も干渉しなければ避けられる話だし。

ステージで自分の意見をしっかり述べられる熱い想いって、歳を重ねていくことにどんどん発信することが難しくなる。

そういう気持ちはなるべく忘れないように、夢や目標に向かって頑張ろうと思いました。