初期のMr.Children集大成のアルバム「Versus」を聴いてみよう。
Versusは、Mr.Children初期の集大成。
VersusまでのMr.Childrenは、純粋な恋愛を歌うバンドというイメージが強くて、良い意味でそれほど捻りのなく、ストレートでわかりやすい歌詞とメロディーが特徴で、まだミスチルの中のロックが目覚めていない時期。
でも、爽やかでキャピキャピしていて、ほんのり気取ったMr.Childrenの方向性はこのアルバムで終わり、次のアルバム「Atomic Heart」から大人の雰囲気が出始め、どんどん人間の濃さが増していく。だから、ミスチルの中期から現在のミスチルを聴く人には、少し軽いイメージの物足りないアルバムになってしまうかもしれない。
もちろんMr.Childrenを聴いたことが無い人でも良いと言わせるだけの力を持っているアルバムではあって、ミスチルを一通り聴いてまたこのアルバムに戻ってくるとなおさらストーリーを感じて「あぁやっぱりミスチルには無くてはならないアルバムなんだなぁ」とつくづく実感するようになる。
ミスチルをフルコースで深く味わった後に、笑って食べる最後のデザートにもってこいのアルバムとなっている。
そして、個人的にあんまり好きじゃない桜井さんの短髪時代も終止符を打つ。(とても失礼)
個人的に好きな曲
もちろん、Another Mindやメインストリートに行こう、Replay、LOVEなんてのは、もちろん名曲なんだけど、個人的には「マーマレードキッス」と「さよならは夢の中へ」が好きですね。
「マーマレードキッス」に関しては、もうこれ以上にしっとりとしたムーディーでエロティックなバラードがミスチルから生まれることはなんじゃないかと思っているくらいですよ。
好きな子が初めて泊まりに来て、特別な関係になった時のあの感じを思い出す。好きな子を一人占めしたときのあの気持ち。
苦しい。
胸が苦しいです。。